【声明文】改正皇室典範の成立を受けて

(一社)皇統を守る会会長 葛城奈海

令和8年7月17日、改正皇室典範が成立した。

旧宮家の皇籍復帰による皇位の安定継承実現は当会発足以来の悲願であり、今般の改正により、昭和22年に皇籍離脱を余儀なくされた旧11宮家の男系男子を養子として皇族とする制度が創設されたことは大きな喜びである。関係者のご尽力に感謝と敬意を表したい。

一方で、当会が望んでいた通りの改正とは言い難いこともまた事実である。

ひとつには、養子として皇族になられる方に「15才以上の未婚の男子」という条件が付されたこと。養子となられる方には、「私」を捨て「公」に身を捧げる決意が求められる。ただでさえ狭き門をさらに狭くして、果たして養子となられる方が現れるのか。仮に、幸いなことにそのような方が決まったとしても、次に待ち構えているのはメディアの好奇の目に曝されることである。結果として、養子となられる方が現れない、もしくはその数が極限されることになりかねない。

もうひとつには、女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する改正が同時に成立したこと。配偶者と子は皇族にならないとされたことには一定の評価をするものの、今後の世論の動向に流されて間違っても女系天皇への道を開くことにならないよう注視せねばならない。
法案が成立した以上は、実際に養子縁組が実現するよう静謐な環境の醸成に努めるとともに、養子案が実効性のあるものにならなかった場合には養子の条件廃止、あるいは旧宮家自体の皇籍復帰を求めていく所存である。