皇統(父系男系)を守る国民連合の会 創立の経緯と趣旨
有史以来、幾多の文明や国が栄枯盛衰をくりかえす中、民族と国家が同じ国土において途絶えることなく続いてきた日本は、文明史の奇跡です。
その根底には、四方を海に囲まれた日本列島という天与の地形と、初代神武天皇に始まり、一二六代の今上天皇へとつながる万世一系の皇統がありました。
日本だけが成しとげた、この「君民共治」の成功を認めようとしない人々は、反日感情と天皇への忌避感を包み隠しつつ、女系天皇擁立をまことしやかに唱えつづけています。小泉政権下の「皇室典範に関する有識者会議」もその一例でしたが、秋篠宮妃紀子殿下の御懐妊と悠仁親王殿下のご誕生で潰えました。それでも、女性宮家創設工作は、虎視眈々と続けられています。
それに対し国会では、自由民主党の青山繁晴議員が代表、山田宏議員が幹事長となり、「日本の尊厳と国益を護る会」を立ちあげ、活動目標の第一に「皇位の父系継承護持」を掲げました。政府も一貫して「男系継承を重視しつつ、国民世論の動向を注視し検討を進める」との答弁を繰り返しています。その真意は、女性宮家創設阻止と、旧宮家のしかるべき方々の皇籍復帰による皇室の藩屏再建にあると、「国民世論」の当事者たる私たちは信じ、次の指針を念頭に、運動を進めて参ります。
一 GHQにより皇籍を剥奪された旧十一宮家の中で、しかるべき男系の御子孫の方々に皇籍復帰をお願いし、その方々と現 宮家との養子縁組の実現を求めます。
二 その実現に向け、皇統護持を願うすべての日本国民と手をたずさえ、小異を捨て、大同団結を図ります。
三 紀元二千七百年を迎える令和二十二(2040)年に、大紀元祭祝典を開催できるよう、同志の皆さまとの連携を深めます。
当会は令和元年10月22日(即位礼正殿の儀の日)に結成されましたが、この目標達成にむけ、請願、集会、アピール行進など、あらゆる方策を視野に入れ、邁進します。日本の未来を担う若い方たち、とりわけ女性の皆様の皆さまの幅広いご参加を、心からお待ちしております。
令和三年二月二十三日
皇統(父系男系)を守る国民連合の会
会長 葛城 奈海
「金輪際、敵にしたくない」と思った日本を弱体化させるため、戦後、GHQはゆるやかに国体を破壊する時限爆弾をたくさんしかけました。皇統が先細りした原因も、そこにあります。困ったときには、「先人に学べ」。
他国の圧力で変えられた仕組みを、日本人自らの手で取り戻し、心から「天皇陛下万歳」といえる日本を受け継いで参りましょう!
座右の銘
意志あるところに道がある
ジャーナリスト
葛城 奈海
ジャーナリスト・俳優。防人と歩む会会長。やおよろずの森代表。東京大学農学部卒業後、自然環境問題・安全保障問題に取り組み、森づくり、米づくり、漁業活動等の現場体験をもとにメッセージを発信。TBSラジオ『ちょっと森林のはなし』森の案内人(2008年~2011年)。2011年から尖閣諸島海域に漁船で15回渡り、現場の実態をレポート。防衛省オピニオンリーダー。予備3等陸曹。予備役ブルーリボンの会幹事長。北朝鮮向け短波放送「しおかぜ」でアナウンスを担当。本年3月皇統を守る(父系男系)国民連合の会会長に就任。
著書に『戦うことは「悪」ですか』(扶桑社)、解説書に『初等科国語[中学年版]』(ハート出版)、共著に『大東亜戦争 失われた真実』(ハート出版)。